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休養温泉ホーム松ヶ島

2011年11月11日

松ヶ島荘外観、名古屋市休養温泉ホーム松ヶ島は、利用者のみなさんには「松ヶ島荘」と通称され親しまれています。


三重県長島町にある名古屋市保険休養温泉ホーム「松ヶ島」

2011.11.12
 名古屋市休養温泉ホーム松ヶ島(松ヶ島荘)を視察しました。
 松ヶ島荘は、昭和58年6月に三重県桑名市長島町に開館した敷地面積約20,000㎡、地上2階建(4,126㎡)の施設で、60歳以上の高齢者やひとり親家庭、障がい者をはじめ、県の後期高齢者医療保険や市の国民健康保険の被保険者に割引制度などが設けられるなど、低料金で利用できるナトリウム・塩化物、炭酸水素温泉を備えた休養温泉施設です。

 また、松ヶ島荘の管理・運営は、平成17年度までは市社会福祉協議会が行ってきましたが、平成18年度からは、民間事業者のトヨタエンタープライズが指定管理者に指定され、指定以後の利用率は増加を続け、指定以前の平成17年度の宿泊利用率70.5%・部屋稼働率81.5%は、平成21年度では、それぞれ86.5%・97.5%、平成22年度は83.1%・96.3%で、宿泊を伴わない休憩利用も年間約1万人となっています。

 今年度、実施された市の新たな行政評価では、松ヶ島荘は、市総務局から「施設が老朽化しつつあり、今後の維持補修費の負担が増大することが想定される。」「民間にも類似の保養宿泊施設があることを踏まえ、施設のあり方の検討が必要」と指摘され公開事業審査の対象となり、無作為抽出による市民判定員の判定では、17人の市民判定員の内、将来廃止・できるだけ早く廃止・民間で運営といった廃止判定が8人、料金見直しによる見直し判定が8人、「利用者の満足度が高い。」とする継続判定1人で「(廃止を含む)見直し」との判定結果が出されました。


「松ヶ島荘」の指定管理者、トヨタエンタープライズの担当者からのレクチャー。

 こうした公開事業審査の判定結果に対しては、私のところに松ヶ島荘利用者の方々から数々の異論と不安の声が寄せられ、私は、今回の視察を行いましたが、実際にトヨタエンタープライズ担当者の方々からの説明を聞き、その現場を調査してみると、その管理・運営手法等には、行政が学ぶべきノウハウも数々見られ、トヨタエンタープライズでは、指定管理者の指定後、直ぐに食事や施設内のレイアウト改善を始め、障がいを持つ利用者からの要望を聞きながら、他の類似施設の調査を行い改善策を講じるなどの様々な工夫が行なわれていました。


指定管理前の市社会福祉協議会運営時代の夕食。

指定管理後、トヨタエンタープライズによって改善された現在の夕食。


障がい者用食事は、ぺースト状のものを再度、料理の形に加工、利用者からの要望を聞いた工夫。


築約30年の「松ヶ島荘」では、現在、トイレ付宿泊室への改装が課題とのこと。

ナトリウム・塩化物、炭酸水素温泉の松ヶ島荘の浴室。


以前は、自動販売機コーナーだった空間を入浴後憩いスペースに改修。計画は殆ど担当者による自社設計とのこと。

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 私は、先の市議会総務環境委員会で、無作為抽出の市民の事業判定は、その事業内容が充分に理解できないまま、学識者の議論等にリードされてしまう可能性もあるとように思え、対象事業の受益者や利用者からの意見等も市民判定員に情報提供するべきと指摘しましたが、実は、こうした指摘は、公開事業審査の結果に不安を感じ、私のもとに情報を寄せて頂いた利用者の方からの「一度、見てもらえば、(継続するべきと)理解してもらえる。」との意見を参考にしたものでした。


利用者のみなさんとの懇談。私が「市会議員です。」と告げると早速、「廃止にせんでよっ!!」との要望を受けました。

 私自身は、松ヶ島荘を訪れたのは今回が初めてで、それまでは、資料等で同施設の内容は理解していたものの、その施設を実際に利用し、見聞きすることで見えてくる事柄も多く、私に「一度、見てもらえば…」と助言を頂いた方の言葉通り、市民サービスに影響を与える事業への判断には、"見ずして感じずしては語れない。"ことをあらためて感じています。

※それぞれの写真はクリックすると拡大します。