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今年度で廃止とされている自動車図書館を視察しました。

2010年02月13日

現在、2台の車両で全市域を巡回している自動車図書館

2010.02.13
 今年度で廃止とされている自動車図書館をあらためて視察しました。
 自動車図書館は、昭和31年に市内2館のみだった市立図書館から離れた地域への図書サービスとして始められたとのことで、現在まで50数年に渡り継続されてきた事業です。 
 しかし、自動車図書館の利用者数は年々減少傾向にあり、平成22年度予算案では、緑区徳重図書館の開館に伴い、1区1館及び支所管内の図書館整備が完了することから、その役割は終息したとして、継続する関係予算は計上されず、今年度をもって完全廃止とする方針が示されました。


利用者数減少との説明でしたが、数時間の内に大勢のみなさんが訪れる現状には驚きました。

台風等でもない限り、休みなく、50数年間、市民に本を届け続けた自動車図書館


子どもの頃はよく利用していましたが、こうして見ると本当に沢山の読書の機会を与えてもらっていました。

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 市の行財政改革による自動車図書館の規模縮小は、平成15年から台数の削減が行われ、現在では、縮小部分を南図書館の2台の自動車図書館が全市域を1ヶ月半のシフトで巡回することで、事業が継続されてきました。

 今回の完全廃止を受けて、私のところへは、利用者や関係者から、「子どもと自動車図書館を楽しみにしている。子どもはバスに一杯本が詰まった自動車図書館が大好き。」「下に乳幼児がいて、子育てをしながら図書館へは行けず、それでも小学生の子どもに読者させたいと自動車図書館を利用していた。」「本はめったに借りないが、自動車図書館に集まる人たちとのふれあいが楽しかった。」「台数を削減されて、利用者が増えるわけがない。」「現在の自動車図書館利用者は決して激減しているわけではない。」「市の説明は、利用者の声よりも金勘定が先行している。」などの意見が寄せられ、こうした経緯から、自動車図書館の廃止について調査すると私自身も今回の市の廃止理由には納得がいかない点もあり現場の視察調査を行うことにしました。


子ども向け書籍も多く、本離れの子どもたちには貴重な機会…ここでは立ち読みOKのようなので、ゆっくり読んで下さいね。

 関係者の説明では、現在は、利用者の約4割〜約5割は高齢者の方で、小さなお子さんを持つ子育て世帯の方々が約3割利用しているとのことで、日常生活の中の様々な事情で近隣外への移動が困難な方々たちにも多く利用されているようです。

 また、今回の移動図書館の完全廃止でも、先に視察調査を行った中津川キャンプ場と同様に廃止への市民説明が十分に出来ているものとも思えず、今年度の市議会教育子ども委員会にもこうした廃止計画は報告されていないそうです。

 関係者からは「1月のハブリックリアリングでも存続の声があったのにそうした市民の声に河村市長は、”自動車図書館は使ったことがない”と切り捨てた。」「方針決定から完全廃止の手法が拙速で突然すぎる。」「本を読む人は、静かでおとなしい人が多いので、心では残して欲しいと思っていても”廃止反対”の声は上げずに我慢している人も多い。」「結局、声がなければ、市は切り捨ててしまう。」「利用促進やPRのための要望もしたが市は予算化してくれなかった。」と河村市長や市のやり方への怒りや疑問の声も少なく、現在、自動車図書館を利用する方々からは、存続を求める声も広がり、存続に向けた署名運動も行われています。

 今まで私のところへ寄せられた市民意見や今日の現場調査での利用者の様子を見ていると、現在でも約40,000人の利用者がある自動車図書館の完全廃止は、はたして正しい行革なのかとも考えさせられます。