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先週の再議

2010年03月08日

2010.03.08
 市議会では、先週に引き続き、今日も本会議質問が続いています。
 今日の本会議質問では、8名の議員が質問に立ちましたが、市長答弁を求めない議員もいて、ある議員は質問を始める前に「今日は、市長さんには聞きませんので、ゆっくりお休みください。」と告げる議員もいて、先週までの議論と比べて、今日は市長との議論は少なかった印象です。

 市議会内では、河村市長の答弁には、「予算の削減などを質すと議論をすり替えてしまう。」「自分の気に入る質問には前向きに応えるが、気に入らないと誤魔化して答えない。」「マスコミがいる時といない時では態度が変わる。」などと本来の本会議答弁としての首長答弁の重みが無くなっていることへの不満も聞こえます。


3/6毎日新聞朝刊

 先週までの本会議では、平成22年度予算案や議員提案による「議会議決条例」可決に伴う河村市長の再議権行使による審議が行われました。
 特に再議は首長の事実上の拒否権発動となりますが、調べてみると他の政令指定都市では、数十年そうした例は見当たらず、先週提案された「議会議決条例」も他の政令指定都市で可決されている例は多数あるものの、それが再議に付されたような前例はありません。

 今の名古屋市議会の様子は、全国から注目されているようですが、それは、市民税減税への予算の影響と市長の財政運営に注目が寄せられていて、こうした再議などの騒動には、市民サービスへの審議や政策議論よりも”河村市長VS市議会”の対決構図ばかりが目立って、本来の議会としての役割が担えなくなってしまうことへの危機感や批判も聞こえます。


3/6中日新聞朝刊(記者の視点)

 先週の再議提案説明でも河村市長は、提案者としての議場での立場を利用し、自らの議会改革や議員のボランティア化の持論ばかりを延々と展開し、36年ぶりの議員提案による政策条例でもあった「議会議決条例」への問題点の指摘はわずかに聞かされたのみでした。

 私は、先の代表質問でも河村市長に「再議の法的理由」を質しましたが、「意義があるから再議に付した」とのことで、結局、その異議についても、「議論がされていない。」といった、条例の中身や政策的意義というよりは、「決め方」という手続き論への不満ばかりが目立ちました。

 また、その他には「(市議会の)委員会に何でも報告するような条例は、議員の権力乱用以外の何物でもない。」との発言もありましたが、行政が施策への計画や実施状況を議会に報告することは、従来から行われてきたことで、そうした意味ではこの条例文が市長の政策を阻止するためのものではないことは言うまでもないことでしたが、河村市長は、そうした指摘を徹底的に展開することもなく、結局、別の内容の持論展開ばかりの演説を聞かされては、活発な議論をしようと準備を進めても「何のための議論か?」と思ってしまう気持ちを私も身をもって体験もしました。

 私は、今回の議員提案は36年振りの提案ということもあり、議会側にも立案過程での検証が必要とも思いますが、どんなに支持率の高い市長でも、独善的な解釈での市政運営は許されず、再議権などの法律に保障された絶大な権限の使い方には良識を持った対応が必要で、そうした”天下の宝刀”ともいうべき権限の行使は、市民のために大切に使うべきで、市長も今回の再議理由や提案説明の在り方への指摘等には謙虚に耳を傾けて欲しいと心から願います。


3/6読売新聞朝刊

3/6中日新聞朝刊


3/6毎日新聞朝刊

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