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地震災害緊急シンポジウム

2011年07月03日

2011.07.02
 名古屋市が主催する「第2回地震災害緊急シンポジウム」に参加しました。
 このシンポジウムは、名古屋市の主催、(財)名古屋市防災管理公社の協賛で4回開催される予定で、6月25日に南区役所で開催された第1回をかわきりに、本日、第2回のシンポジウムが中区役所で開催されました。

 今日のシンポジウムは、第1部で危機管理教育研究会代表の岡崎信江さんを講師に「これで終わりでない巨大地震~いま緊急に見直すべき家庭防災~」をテーマにした基調講演が行われ、第2部では、名古屋大学大学院 福和伸夫教授をコーディネーターに名古屋大学大学院 鈴木康弘教授、NPO法人環境防災総合政策研究機構 松尾一郎理事、基調講演講師の危機管理教育研究所 国崎信江代表のパネラーのみなさんに、名古屋市から長崎 弘防災・危機管理監が加わり、東日本大震災の教訓や東海・東南海・南海地震への備えや防災対策についてのパネルディスカッションが行われました。


 第1部の国崎信江さんの基調講演では、3月11日に発生した東日本大震災被災地の様子や東海・東南海・南海地震発生時の住宅、高層ビル、マンションなどの各階層に応じた地震シュミレーションが映像で紹介され、生命財産を守るためには、各家庭、事業所、世帯が自らの防災への備えを整えることの必要性が強く訴えられました。

 国崎講師の講演を聞いて、私なりに感じたことは、防災とは、先ず、自らが生命、身体、財産を災害から守ることで、そのためには、災害の種類、内容などを地域ごとで想定し、理解、対応することで、そうした備えには知識も体験も資金も必要となりますが、国崎講師は、「自らの生命、財産を守ることは、大変じゃないわけがない。」「災害と防災には、人生をかけて立ち向かわなければ」と力説し、課題の前に防災の備えを躊躇することが一番危険との認識をはっきりと示した言葉が印象的でした。
 また、阪神淡路大震災などで両親、親を失い災害孤児となった子どもたちとの交流も行っている国崎講師からは、「災害孤児には、よく"両親(親)の分まで頑張って生きろ"といった声がよく掛けられるのだが、その言葉に子どもたちは、自分が親を殺したかのような罪悪感を感じてしまうこともある。」との話には考えさせられてしまい、起こることを防げない災害には、子どもや身内にそうした思いをさせないために、自らの命を守る備えをしっかりと講じる責任があることをあらためて認識させられました。


 第2部のパネルディスカッションでは、パネラーを務められたみなさんから、それぞれの立場からの東日本大震災の感想が語られましたが、ハザードマップを作ってもそれを住民が日常的に見ていないことへの問題点や逆にハザードマップを見て自分の家なら逃げなくて良いとの安心感で被災してしまった例なども紹介され、また、岩手県陸前高田市では、沿岸部の漁業関係者に死亡、行方不明者が比較的少なかった事例が上げられ、その理由として、「津波が100回来たら100回逃げろ、100回笑われても100回逃げろ、笑った者が死ぬことになる。」との先人かの言い伝えられてきたことなどから、住民に日頃からの津波への危機意識があったとの事例も紹介されました。

 パネルディスカッションのまとめでは、各コメンテーターから"伊勢湾台風の貴重な経験と教訓を活かした防災対策の検証"、"生活の殆どを電気に頼っている現代社会での停電対策"、"今回の津波は1時間以内の避難行動が生死を分けたことを重視した災害情報収集の備え(バッテリー付TV、携帯ワンセグ等)"、"直ぐ挫けてしまう子、災害の現実を正しく知らない子が多くみられる中での災害から生き残れる子どもたちの教育、育成"、"紙、繊維等の流通に全国的な影響を及ぼした東日本大震災を教訓とした災害発生時の企業の事業継続の備えと防災対策"などのワンポイントメッセージが出されました。
 今回、参加したシンポジウムでは、私から各地域の会合などでみなさんにお伝えする多くのメッセージを得ることが出来た大変に有意義なものでした。