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名古屋市議会北米調査団

2011年10月25日

※記事の内容は現地時間で本ブログとは時差(12時間)が生じています。

2011.10.24 Part2
 今日から、市議会北米調査団は、10月24日(月)~11月2日(水)の10日間の行程で、米国6都市(LA市、ヒューストン市、ガルベストン市、ニューオーリンズ市、シカゴ市、ウォキガン市)とメキシコ市を訪問し、それぞれの視察、調査を行います。

 今日(10/24)は、午後(=日本時間)にセントレアを出発、成田国際空港経由で米国ロスアンゼルス空港には現地時間の昼頃到着し、その後、ロスアンゼル市から車で約1時間のサンタモニカ市のプロムナード(商店街)の現場視察・調査、夕方からは、河村市長が地域委員会の先進事例としてきたロスアンゼルス市版地域委員会のひとつであるGranada Hill North Neighborhood Council の会議を傍聴しました。

サンタモニカ市…BaysideDistrictCorporation


サンタモニカ市の外郭団体BDCが再アレンジしたプロムナード

 サンタモニカ市では、大型ショッピングセンター出店により集客が弱まった地元商店街の再開発や活性化に着手したものの効果を得ることができず、その後、1984年に同市の出資により設立した外郭団体Bayside District Corporation(BDC)に商店街の再開発と活性化事業を託した結果、米国西海岸で最も集客力を持つ商店街としての再生に成功しています。

 BDCは、地元商業エリアの事業者からと市長、市議会が指名する役員13名によって構成され、市が歩行者空間として再開発した3rdプロムナードを再アレンジし活性化を成功させたとのことで、その財源は対象の商業エリアから通常の税とは別に費用を賦課するシステムによって行われたとのことです。
 また、その費用の額は、3rdプロムナードを含む商業エリアを3分割し、それぞれのゾーンに応じた金額を決め、現在もそれを財源にして対象となる商業エリアのインフラ管理やイベント開催などが行われています。


歩行者空間を最優先に再開発されたプロムナードは、あらたにBDCによって再アレンジされて現在の活気が生まれました。

BDCの管理で運営されるプロムナード内での路上店舗やライブはライセンス(有料)が必要とのこと。


LA到着後、サンタモニカ市に移動し現場ヒアリングを開始。


再開発前の3rdプロムナードは、車道と店舗がセパレートされた通常の商店街の状態でした。(BDC提供資料)

行政によって歩行者専用の商店街に再開発されたものの効果は得られなかったとのこと(BDC提供資料)


1984年にBDCが再アレンジし活気が生まれ、現在では大型店舗とも共存しています。(BDC提供資料)


現場視察後、BDC事務所でのヒアリング調査。

BDCが管理する商業エリア、通常の税とは別に3分割による賦課がかけられインフラ管理などが行われています。


調査終了後に調査団を代表してBDCのCEO- KathleenRawsonさんに御礼の挨拶。

ロスアンゼルス市…GranadaHillNorth NeighborhoodCouncil


ロスアンゼルス市Granada Hill North Neighborhood Councilの議決風景。

 サンタモニカ市の調査後は、ロスアンゼルス市へ移動してGranada Hill North Neighborhood Council (=グラナダヒル北部地域協議会)の会議を傍聴し、河村市長が公約としている地域委員会検証のための事例調査を行いました。

 グラナダヒル北部協議会では、Presidentを含む20名のBoard(委員)を住民の投票で選出し、会議は議題アジェンダに従って議事が進められますが、こうした地域自治の仕組みは市内に95団体あり、委員数は1,500名で委員は無報酬のボランティアです。

 会議の中では、地域住民からのパブリックコメントの時間も設けられ、今日の会議のパブリックコメントで出されていた意見では、「市の助成で馬主のための家を建てたい。」「アパート住民の禁煙を条例化して欲しい。」「ゴミ埋立て処分の影響」などの様々な地域課題が協議会委員に説明、要望されていました。
 こうしたパブリックコメントの内容は協議会を通じて、市や市議会に伝えられ、後日、協議会から回答や説明が行なわれますが、その中から地域協議会の議題とすべき内容の選択も行われているようです。

 今日、私たちが傍聴させて頂いたグラナダヒル北部地域協議会の会議は、夕方6時30分から開会し、アジェンダの議題に添って協議が進められましたが、その中では、私たち名古屋市議会北米調査団の紹介と挨拶の機会も設けて頂き、また、私たちの訪問を歓迎するために地元に住む日本人高校生の方々からの歓迎メッセージも頂きました。
 こうしてグラナダヒル北部協議会PresidentのKimThomson氏をはじめ、現地のみなさんからは様々な配慮を頂きましたが、特に有意義だったのは別室での意見交換会の機会をもって頂けたことで、意見交換では、ロスアンゼル市の地域協議会の仕組みや市議会との関係、現場での実態など、様々な議論をさせて頂きました。

 今回の調査では、河村市長が住民自治の先進事例として挙げていたロスアンゼルス市の地域協議会は、予算使途を住民で決めて市施策を行うとする名古屋市の地域委員会とは、外形的には類似しているように思えるものの、その趣旨や手法、市議会と地域協議会の位置づけなどでは、いくつかの相違点も見つかり、今後の本市での地域委員会についての議論に役立つ情報を得ることが出来ました。

 明日は、名古屋市と姉妹都市提携を結んでいるロスアンゼルス市と市議会を公式訪問するのと併せて、河村市長が提唱する議会3分間スピーチの事例調査として、ロスアンゼルス市議会での議会スピーチ(2分)を傍聴します。


会議は夕方6時30分から開催され11の議題が協議されました。

会議前には食事が提供され、こうした費用も地域予算($40,000/年)の中に含まれています。


会議場の受付には、来場署名簿が置かれ、街や行政からの情報提供資料や参加記念品も置かれています。


会議の内で設けられる住民・参加者からのパブリックコメント。

パブリックコメントでは、他の住民からコメントへの反論も可能。今日の議論ではごみ埋立問題の苦情に対して、事業者が反論をしていました。


調査団の会議傍聴の様子。傍聴は通訳による同時通訳で行います。


私たちのためにスピーチをしてくれたグラナダ北部地区に暮らす高校生のお二人…ありがどうございました。

別室での意見交換と質疑応答。LA版地域委員会の実態を聴取。


調査終了後にPresiden - KimThomsonさんの計らいで、調査団を代表して御礼挨拶。

※それぞれの写真はクリックすると拡大します。