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ヒューストン市…NASAジョンソン宇宙センター

2011年10月27日

※記事の内容は現地時間で本ブログとは時差(14時間)が生じています。

2011.10.26 Part2
 午前中のガルベストンでの調査後、調査団は再びヒューストン市に移動し、NASA(アメリカ航空宇宙局)のジョンソン宇宙センターを訪問しました。



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Mジョンソン宇宙センターMichael L.Coat所長を表敬訪問。

 ジョンソン宇宙センターでは、先ず、同センター所長で元宇宙飛行士のMichael L.Coat氏を表敬訪問し、米国の航空宇宙政策についての説明と意見交換の時間を頂きました。

 NASAには現在、各専門分野の職員が13,000名勤務し、今年、設立50周年を迎えたとのことで、Michael L.Coat所長は「NASAでは設立50年を迎え、例えば火星への有人着陸や太陽系の全ての星の探査など、これから先50年、私たちは宇宙にどのようにアプローチするかを考えている。」「米国では、理工系学生が減少傾向にあり、今後は、子どもたちが宇宙や科学技術に興味を持つ取組みも必要。」と現在の米国の宇宙産業を取り巻く状況についての説明を頂きました。
 また、同氏は、宇宙開発予算が削減されている近年の状況について「米ソ冷戦時代の宇宙開発予算は国家予算の11%だったが、ソ連の崩壊後からは減少し、現在は3%となっている。」「宇宙開発予算は、米国の経済発展にも寄与していて、1ドルに対して約8ドルが国民に還元されている。」と宇宙開発や航空宇宙産業には、様々な分野での経済発展の可能性があることを力説しました。


約1時間に渡って、元宇宙飛行士のMichael L.Coat所長からの説明を受ける。

 名古屋市を含め愛知県では、三菱重工業(株)を始め県内に航空宇宙関連産業が多く存在し、中部地域の関係生産高は、平成22年で約7,000億円と試算していますが、今後は、航空宇宙産業の生産高を年率5%以上に伸ばし、平成27年には約9,000億円の生産高にしようと国に対して、航空宇宙産業特区を提案しています。

 同氏との意見交換の際には、こうした名古屋市を含めた中部、愛知の航空宇宙産業特区への取組みについて説明しながらアドバイスを求めると同氏は、「我々NASA(ヒューストン)は良いコミュニティに囲まれ、テキサス州の政治家からも深い理解を得ている。」「宇宙関係の産業発展には、地元地域の理解と協力が重要」との回答を頂きました。

 予定時間を過ぎての説明と意見交換を頂いたMichael L.Coat所長の表敬訪問後は、現在、国際宇宙ステーション計画のためにジョンソン宇宙センターに常駐しているJAXA(日本宇宙航空研究開発機構)の三宅正純所長と水野浩靖所長代理の案内で、今年、宇宙飛行士のなった金井宣茂さんと面会し、NASAのシュミレーション施設を見学しながらの意見交換を行いました。

 金井さんは、今年のJAXAの選考で数千人の応募の中から選ばれた宇宙飛行士で、医師として自衛隊で勤務していた経験を活かした実験を行うため、ジョンソン宇宙センター内にある国際宇宙ステーションのシュミレーション施設で、日本の実験棟「きぼう」の実験参加に備えて、日々、訓練を積んでいるとのことです。


国際宇宙ステーション「きぼう」の実験棟を忠実に再現したシュミレーション施設。

国際宇宙ステーション参加に向けて、訓練を積むJAXAの金井宇宙飛行士。


NASAの訓練シュミレーション施設。

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 ジョンソン宇宙センター内のシュミレーション施設では、無重力等の宇宙環境までは無いものの、実際に使用されている宇宙ステーションと同様の装備で訓練が行われ、国際宇宙ステーション以外にもシュミレーション施設内には、スペースシャトルをはじめ、実用化されているものから実用化をめざして実験、研究が行われている装備まで、様々な宇宙開発用の機材があり、実際にそうした機材を間近にすると大人の私たちでも童心に帰るほどの興奮を感じてしまいます。


ミッションが終了したスペースシャトルの各シュミレーション施設は、米国内の博物館に展示されるとのこと。

様々な可能性を試みる、無人探査機のシュミレーションモデル。


実用化に向けて、実験が行なわれている有人探査機。

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 こうしたジョンソン宇宙センター内の施設を見学しながら私は、市会議員になった当時、子どもたちの理科離れが心配されていた教育課題に対して、科学に興味を持つ子どもたちを育成するために全国の科学館を視察、調査し、市議会本会議での質問を行うなど、現在は世界一のプラネタリウムを備えた市科学館のリニューアルに関わってきたことを思い起こしていました。
 今回のNASAジョンソン宇宙センター訪問では、多くの関係者と出会い、意見交換の機会を頂きましたが、名古屋を含めた中部地区の航空宇宙産業の発展と併せて、是非、名古屋出身の宇宙飛行士誕生させたいとの思いにも駆られた一時でした。

 調査団は、今日はヒューストンに宿泊し、明日は、MDアンダーソン陽子線がん治療施設の調査・視察後、ニューオリンズに移動し、2005年にハリケーンカトリーナの発生で市域に甚大な被害を出した同市の防災対策計画を調査します。

※それぞれの写真はクリックすると拡大します。