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ヒューストン市…MDアンダーソン陽子線がん治療施設

2011年10月28日

※記事の内容は現地時間で本ブログとは時差(14時間)が生じています。

2011.10.27
 現在、名古屋市では"苦しまないがん治療"をめざして、市内北区で、クオリティライフ城北陽子線がん治療施設を建設中で、調査団は本市と同機種の陽子線治療機器を既に導入しているテキサス州MDアンダーソンがんセンター(MDA)を調査しました。

 MDAでは、2006年5月から固定照射1機とガントリ照射3機による陽子線がん治療を開始し、現在では、月曜?金曜の6時?23時までの治療時間で年間256日を稼働し、スタッフ2シフト制による1日の治療数は約120人、年間では約1,000人のがん患者を治療しています。
 また、名古屋市のがん治療施設では、MDAと同様の治療施設を採用し、固定照射1機とガントリ照射2機で、年間800人の治療を目標としていて、今回、調査団は、MDAの治療方針等を調査することで、本市の陽子線がん治療施設の運営の効率等に役立てることを目的としています。


テキサス州MDアンダーソン陽子線がん治療施設。

がん治療施設の模型。MDAでは固定照射機1機とガントリ照射機3機が整備されています。


私たちの調査の対応に当たって頂いたMDAのJ.RyanBarrett氏と鈴木カズミチ氏

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 MDAでは、オペレーションディレクターJ.RyanBarrett氏とエンジニアでMDAに勤務する鈴木カズミチ氏からの説明を受けましたが、両氏の話では、MDAのがん治療患者で、最も多いのは前立腺がん、肺がん治療の順で、子ども (3ヶ月?19歳)の患者の割合も全体の15%とのことで、こうした治療実績では、現在までの5年間で治療患者数は3000名を超えるとのことです。

 こうした説明の他、今回の調査では、米国での陽子線治療の保険適用の実態、医師や技術者の育成方法などの情報収集を行いましたが、MDAでは医学物理士、看護師、治療プランナー、 セラピストをはじめ、事務部門やメンテナンス技師などを合せて約140名のスタッフ体制で施設運営が行われているとのことで、クオリティライフでのがん治療にも、そうした人材育成が不可欠との印象も受けました。


 レクチャールームでの説明と質疑後は、MDAの施設見学を行いましたが、各治療室では、治療中は第3者の出入りが州法で禁じられているため、別室の実験用機材での説明を受けた後に影響のない程度に施設内の見学を行いました。
 実際に現場を見ると、施設内で治療を受けている子どもの数は予想以上に多く、陽子線がん治療への期待の大きさを感じます。

※それぞれの写真はクリックすると拡大します。