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ニューオリンズ市…ハリケーンカトリーナ

2011年10月28日

※記事の内容は現地時間で本ブログとは時差(14時間)が生じています。


ニューオリンズ市役所の最上階にある災害対策本部。

2011.10.27 Part2
 ニューオリンズ市は、ルイジアナ州最大の都市で、2005年8月23日?31日に発生したハリケーンカトリーナによって市域の約8割が浸水被害に遭い、市内被害では、死者・行方不明者800名以上、被災者数35万人以上、全壊家屋5,529戸という未曽有の被害が発生し、また、2008年にもハリケーングズタフの被害にも遭った都市で、同市ではハリケーンカトリーナの発生から学んだ教訓をもとにOperationPost-Katrinaとして市の災害対策計画を策定しています。

 ニューオリンズ市の災害対策計画の柱となっているのは、ハリケーンなどの災害発生時に高齢者や身体障がい者、医療援助を必要とするなどの自力避難が困難な市民を市のシステムに事前登録してもらい、災害発生時には、対象者を市内の各ポイントから空港、駅、長距離バスのバス停などに輸送し、迅速に市域外避難させることに重点が置かれています。

 特に甚大な被害が予想される大型ハリケーン発生などの非常事態には、市内の幹線道路は、市域外への一方通行のみに交通規制が行われ、また、ハリケーンが去った後に再び市内に戻るには許可証を要し、許可証の定めた期日前に市内に入ると逮捕されるとのことです。

 今回の調査で、ニューオリンズ市の災害対策計画について説明を頂いたStphenMerphy氏によれば、ニューオリンズ市の災害対策は、市民の生命を守ることを第一に考え、避難者の帰還時期を分けることで、その後の復興策をより早く進め、経済活動を復活することに重点が置かれているとのことで、ハリケーンなどの災害が発生した場合に市域内での避難体制を取らず、市域外へ全市民を避難させるとしている同市の計画は、ハリケーンカトリーナが発生した際には、自宅で被災した市民が多かったことや災害パニックに乗じた窃盗などの事件が多発したことなどの経験によるもので、道路をはじめインフラ復旧などの復興策が迅速に行うためとしています。

 ニューオリンズの災害対策では、"いち早く市外に逃げる。""計画的に市に帰還させる"といった対策を最優先としているのが特徴的です。


ニューオリンズ市でのハリケーンカトリーナの被害状況や災害対策計画のレクチャー。

ハリケーンカトリーナ発生で、市域の8割が浸水したニューオリンズ市。


無線、外部連絡わ受ける専用室は、雑音で情報を聞き逃さないために設置されています。

※それぞれの写真はクリックすると拡大します。